上善水の如し
上善(理想的な生き方)は水に学べ
なすことに迷ったら水に習え・・とも
さて、水とは・・・神水の教え

「水」「川」などに例えた格言・ことわざ、戒めなどを辞典や特設サイトから流用させていただきました。
なじみのものあれば、改めて知る言葉や使い方、意味も知る事ができました。
意味の正確さはご容赦いただくとして、格言・ことわざの数の多さから、古来から『水』は人々の命をつないでいると同時に、生き方に深く影響を与えてきたことを実感できます。

水に例えた格言・ことわざ

山紫水明
さんしすいめい
自然の景色の美しさを形容したことば。
山は太陽の光に映えて紫に見え、川は清らかに澄んでいること。
行雲流水
こううんりゅうすい
雲や水のように決まった形がなく、自然に変化すること。
物事にとらわれず、平静な心で自然のままに生きること。
明鏡止水
めいきょうしすい
静かで澄み切った心の状態。邪念が全くなく、心が落ち着いているさま。
一件落着後のわだかまりのない心境なとどを表す。
背水の陣
はいすいのじん
陣立ての名。背後に河川や湖海などを控えて陣を布くこと。
退けば水に溺れるところから、味方に決死の覚悟で戦わせる陣立て。転じて、一歩も退くことのできない絶体絶命の気構えで事に当たること。
水も漏らさぬ
みずももらさぬ
そこから逃げたり、そこに入ってこないように、しっかり見はって少しのすきもないようす。または、すきまなく敵をとり囲み、おいつめること。また、警戒や防御などが厳重な様子のこと。
上手の手から水が漏れる
じょうずのてからみずがもれる
どんな上手な人でも失敗することがあるというたとえ。
河童の川流れ
かっぱのかわながれ
得意な事なのに、油断して失敗してしまう事。
 類:弘法も筆の誤り、猿も木から落ちる、上手の手から水が漏る
 英:The best horse stumbles.(駿馬もつまずく)
水清ければ魚棲まず
みずきよければうおすまず
あまりに水がきれいだと、かえって魚が住まない、ということ。また、人間もまじめで心がきれいすぎると、あまり人がよりつかないものだ、ということのたとえ。
水心あれば魚心
みずごころあればうおごころ
相手が親しい気持ちをもっていれば、こちらもそれを受け入れる気持ちがある、ということのたとえ。魚が住む水に好意を持てば、水の方もそれに答えてくれる、の意。
水魚の交わり
すいぎょのまじわり
と魚の関係のように、非常に親密な友情や交際を喩(たと)えていう言葉。
水と魚の関係から、君臣の間柄の親密なことを言うが、中の良い夫婦もこれに当たる。
水を得た魚のよう
みずをえたうおのよう
自分の力を発揮できる場を得て、生き生きと行動する様子。また、今までしょんぼりしていた者が、能力を発揮する場を与えられて、生き生きするたとえ。
水と油
みずとあぶら
まったく異質なこと。性格や性質などが反対で、お互いに気が合わなかったり、溶け合わないことのたとえ。「水に油」「油に水」ともいう。
水に流す
みずにながす
過去にあった事は、すべてなかったことにする、ということ。
水の泡となる
みずのあわとなる
今までの努力や苦労が、いっさい無駄になってしまうこと。水の泡のように消えてしまう、ということから。
水は方円の器に従う
みずはほうえんのうつわにしたがう
人は、友人や環境によって善くも悪くもなるたとえ。もとは、人民の善悪は、国を動かす人やその政治の善悪による、の意。方=四角。円=丸。
水があわない
みずがあわない
その土地の気候や風土が自分にあわないこと。
水に慣れる
みずになれる
新しい土地や環境に慣れること。
雨降って地固まる
あめふってじかたまる
嫌がられる雨も、降ったあとは地面が固まって、よい状態になる場合もある。
もめごとがあってかえって物事の関係が改善され、落ち着くこと。
我田引水
がでんいんすい
自分の田に水を引く。すなわち自分の有利なように事を運ぶこと。
水喧嘩は雨で直る
みずげんかはあめでなおる
喧嘩の原因がなくなると、すぐ仲良くなること。
水喧嘩=水論。水争い。日照りの時に、自分の田に水を引こうとして川や池の水の奪い合いをすること。
雨垂れ石を穿つ
あまだれいしをうがつ
一定の場所に落ちる雨だれは、長い間に下にある石に穴を穿つという意味から、小さな力でも根気よく続ければ成功することの喩え。
涓滴岩を穿つ
けんてきいわをうがつ
僅(わず)かな水の滴(したた)りでも、長い間には岩に穴を明けるということから、絶えず努力していれば終(つい)には大事を成し遂げるということ。
年寄りの冷や水
としよりのひやみず
年寄りが若者と同じように、無理な行動をすること。老人のむちゃな、さしでたふるまいをひやかす言葉。
年寄りが自分の身体の状態を考えずに無理をするのを戒めた言葉。
身体のあらゆる機能は年とともに低下する。したがって、それに応じて行動も制限しなければならなくなる。刺激の強いものもよくない。冷たい水は、年寄りにとって刺激が強すぎるということからきた言葉。
焼け石に水
やけいしにみず
あまりに少なくて、少しも役に立たないことのたとえ。また、助けや努力などが、それをあたえるべきものに比べて少なすぎて、まったく効果が上がらないたとえ。火で焼いた石に、少々の水をかけてもすぐには冷めないことから。
血は水よりも濃し
ちはみずよりもこし
他人より血のつながっている者の方が頼りになる、ということ。または、血筋は争えない、ということ。血=親兄弟などの肉親の意。
覆水盆に返らず
ふくすいぼんにかえらず
一度別れた夫婦の仲は、ふたたび元へ戻らない、ということ。または、一度したことは取り返しがつかないこと。
昔、中国周(しゅう)の太公望が若い頃、読書ばかりして貧乏だったので、妻は離婚して去ってしまった。しかし、後になって太公望が出世すると、彼女は復縁を求めてきた。その時、彼は盆に入っている水をこぼし、この水をもとに返せたら願いを聞いてやろうといって復縁を断ったという故事より。


水火も辞せず おぼれる可能性のある水の中に入る事や、燃え盛る火の中に入る事すらも問題にしない事です。良く言えば勇気、悪く言えば向こう見ず。
立て板に水 立てかけた「板」に水をかけると、水は板をつたって下に流れ落ちる。この水の流れにたとえて「すらすらと言葉が出ること」。出典:源平盛衰記
寝耳に水 予想しなかった突然の出来事に驚くこと。
蛙の面に水 の顔に水を掛けてもまったく平気なことから、どんなことをされても平気でいること。何をされても応(こた)えないこと。
渇すれども盗泉の水を飲まず(食らわず) いくら苦しく困っていても、不正、不義に汚れることを嫌い、身を慎むこと。
故事:中国の孔子が「盗泉」という所を通った時、のどが渇いていたが、その地名の悪さを嫌ってそこの水を飲まなかった。
枕石漱流 …さすが・流石… 「石に枕し、流れに漱(くちすす)ぐ」-- 世俗を離れた暮らしを「枕石漱流」という故事。孫楚(そんそ)という人がこれを「漱石枕流」と言ってしまい、友人の王済に間違いを指摘されると、「流れに枕して耳を洗い、石粒で歯を磨くのだ」と意地を張って言い訳したというお話し、意地っ張りなこじつけを“さすがと”表現するようになったとも。
夏目漱石の名前もこの故事にちなんだとも。
水商売 客の人気によって収入が左右される商売。江戸時代、両国の河岸に出店する茶店が、 座敷で女性が接客する本業をごまかし、表向きは夏に冷水を売っていたため“水茶屋”と呼ばれていたことが語源。
水入らず 内輪の者だけで、他人を交えないこと。
 水を注す (みずをさす)物事がうまくいっているときに邪魔をする。乱すことのたとえ。また、仲の良い者同士を仲違いさせること。熱い湯や濃いものに水を入れて、ぬるくしたり薄めたりする意味から。
 水を向ける 相手の関心を自分の思いに向くよう誘いかけること。聞きたいことを相手が話すよう仕向けること。巫女の神事に由来。精霊を呼ぶとき器に水に葉を浮かべ差し向ける呼び水(水向け)。
水に絵を描く  できないことのたとえ。骨折り損。
落花流水の情 お互いに思い合う心があること。
散る花には、流れる水にそって流れて行きたいという気持ちがあり、流れる水には散った花を浮かべて流れて行きたいという気持ちがあることから。
知者は水を楽しみ仁者は山を楽しむ 知者が物事を円滑に処理するようすを、水が1か所にとどまることなく流れることにたとえ、仁者が欲に動かされず天命に安んずるようすを、不動の山にたとえていう。
水を飲んで井戸を掘った人を忘れず 革命のために犠牲になった人を忘れるなという意味。
日中国交回復に尽くした人の意味にも使わる。「水を飲みて源を思え
行く川の流れ 人間の住みかと命のはかなさの例え、鴨長の隋筆「方丈記」の書き出しで有名。行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。
流れは尽きない永遠のようであるが、しかし水は元の水ではない。
眠った水より悪い水はない  賊に襲われた旅人が、馬で思い切って激流に逃げたら、案外浅くて難を逃れた。また襲われた旅人が、今度は穏やかで淀んでいる流れを渡ろうとしたら、その流れは底知れぬ深さで、馬も人も溺れてしっまた。「声を立てない人々は危険、そうではない人々は大丈夫」という、フランスに伝わる教訓話。
水の恩はおくられぬ  日本に伝わる水の言葉で、水の恩恵の大きいこと。「親と水の恩はおくられぬ」「親の恩は送っても水の恩は送られぬ」とも言う。
また似たものに「水の恩ばかりは報われぬ」。水は人間が生きてゆく上に一日も欠かすことのできないものであり、その恩恵は計り知れない。恩恵の大きいことの例えにも使われる。
湧く泉にも水涸れあり  どんなに湧く泉も、尽きることがある。どんなに多くのものをもっていても、無くなることがあるという、日本の言いつたえ。


雨水(うすい)
二十四節気
立春 雨水 啓蟄 春分 清明 穀雨
立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降
立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒

二十四節気の1つ。2月19日ごろ。および、この日から啓蟄までの期間。太陽黄経が330度のときで、空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ。正月中。暦便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されている。春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もある。昔から農耕の準備を始める目安とされてきた。

打ち水(うちみず) りわずかではあるが気温を下げる効果がある。(気化熱:水1gの蒸発につき約0.58kcalの熱が奪われる)。また道路などの埃を抑える効果があり、昔からの日本の風習である。東京都などが都市部のヒートアイランド対策として、数十万人の都民がいっせいに打ち水を行うという計画を進めている。
打ち水には場を清める意味合いがあり、玄関先などへの打ち水は来客への心遣いのひとつであった。 茶道においては、三露として初水、中水、立水の露地の打ち水が季節とは関係なく行われる。
誘い水 井戸のポンプで水が出ない時に、「よびみず」をポンプの中に入れてやると、回復する事がある。
この「よびみず」は最後の一滴で貴重な水。「誘い水あらば。。。また「誘い水」は、なにかを捕らえる目的で使い、砂漠ではシンキロ。
水入り(みずいり) 大相撲の取り組みにおいて、長時間の試合(いわゆる大相撲)になり、疲労などのために試合に進捗が見られない状態になった際、行司の判断によって試合を一次中断することである。試合が水入りになることを「水が入る」とも呼ぶ。