神水の教え
川床で有名な貴船川(京都市)を訪ねたおりに大した知識もなく何気なく立ち寄った貴船神社。手洗い水の脇に立つ札に見入るとこの「神水」が書かれていました。
調べると貴船神社本宮・奥宮のご祭神は水神である高龗神(たかおかみのかみ)。高龗神は降雨・止雨を司る龍神。雲を呼び、雨を降らせ、陽を招き、雨を地に蓄え適量に湧き出させる働きを司る神様。農作業が始まる時節に「雨乞祭」が執り行われます。この『雨乞』には単に水を求めるのではなく「晴雨の順調」すなわち「順調な天候による適度な水の恵み」を願う意味があるそうです。
川めぐりを始めた若き頃であり、授かったお札の言葉とともに「水」、「自然」に向き合う思いを一層深くさせていただきました。
「上善水の如し」の名言と合わせて、仕事や生活、折に触れ自分の立ち振る舞いに思いを巡らす次第です。