顕熱(けんねつ)と潜熱(せんねつ)  別の説明

■簡易な区別・・
顕熱
ある物体に熱を加えたときそれが物体の温度上昇の結果となって現れるような熱を言う
潜熱
加熱しても物体の温度は変わらず『相変化』として現れる場合を言う
(物体は個体、液体、気体に3分類でき、このような状態を『相』といい、相が変化する事を『相変化』という。相変化には融解、蒸発、凝縮、凝固、昇華がある)

■この詳細説明・・
物体に熱を加えると加えられた熱量でその物体の温度が上昇する、物体の温度を上昇させるために使われる熱を顕熱といい、融解している氷や沸騰している熱湯に熱を加えてもその温度は上がらないそれらの熱は氷を溶かす為、熱湯を水蒸気に変えるために使われている相変化するのに必要な熱を潜熱と言いこれらは温度変化を伴わない状態変化のみに費やされる熱量の事である

●温度計で測ることができる熱が顕熱
●温度計では測れない熱が潜熱
例えば、水を沸騰させると、温度が100℃のままで液体の水が気体の水に変化する場合の熱が潜熱
顕熱と潜熱の両方を全熱という