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鉄の道文化圏
島根県 斐川町「荒神谷遺跡」や木次町「加茂−岩倉遺跡」では大量の古代の銅製品が出土したように,中国山地一帯 特に奥出雲地方では古代から製鉄が盛んに行われていた。
奥出雲では「鉄の道文化圏」を構成して先人の知恵と技を伝え残そうとしている。

日刀保たたら *日刀保=日本美術刀剣保存協会
日本でただ一箇所,たたら製鉄を守り続けているのが,横田町にある「日刀保たたら」。
毎年1〜2月に,村下(むらげ)と呼ばれる技師長を中心に鉄(玉鋼)が作られる。
三日三晩70時間−砂鉄10dと木炭12dが炉に入れられ,3d弱の玉鋼がとれる。この玉鋼が全国各地の刀匠250人に供給される。
日刀保たたら地図
【鉄穴流し】 -かんなながし-

たたら製鉄の原料となる砂鉄の採取方法。斐伊川・飯梨川上流域の奥出雲地方から鳥取県日野川流域にかけては、良質の真砂砂鉄が分布していた。花崗岩の風化土を切り崩し、流水を利用した比重選鉱法であるこの採取法は、土砂から砂鉄を選別する優れた方法だったが、下流域に大量の土砂と汚濁水を流下させるなどの悪影響を及ぽした。いつからか下流域の農家との取りきめで、この作業は秋の彼岸から春の彼岸の間のみ行なわれるようになった。


製鉄も炎とともに“水の力”が欠かせない


日本遺産「鉄の道文化圏」〜出雲たたら風土記〜

菅谷たたら高殿
(雲南吉田)
田部屋土蔵
(雲南吉田)
加茂岩倉遺跡
(雲南加茂岩倉)

斐伊川河口・荒神谷遺跡

この遺跡では銅剣のほか
銅鐸6個,銅矛16本が発見された
銅鐸・銅矛が同時に発見されたのは
この遺跡だけ
(島根県斐川町)
荒神谷遺跡地図

銅剣群

銅鐸と銅矛

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